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レディー・マスケティアーズ
第4章 銃士隊集合 ――さらに一か月後
「海綿清掃」があるJR恵比寿駅西口の雑居ビルは、スナックやら整体院やら興信所やら、同じフロアに複数の事務所がひしめいていたが、八階は「海綿清掃」一社がスペースを占めている。
四日前、塚越涼子が訪ねた時は、雑然とした受付とその奥の狭い応接室しか通らなかったが、「みんな」と呼ばれた彼らが集まったのは、その奥にあるだだっ広いスペースだった。
照明を落とした室内で、それでも集まった全員がサングラスをかけていた。数えると、男女合わせて七人。集合がかかった時の取り決めなのか、女三人は体にぴったり張り付いた黒のレオタードと黒の網タイツという格好だった。それぞれが好きな場所に、勝手な格好で腰を下ろしていた。
一人立っている所長の松永の脇には、大型スクリーンが備え付けられている。無数のパソコンや機械類を前に、にやにや笑いを浮かべているのは経理の坂上だった。坂上もサングラスに黒のTシャツという格好だったが、だぶついた腹回りのせいで、Tシャツのプリント文字が横に広がっていた。
「さて、ここまでの事実整理と各人の報告の前に、これを見てもらおうか。言うまでもないが、この部屋は完全防音だ。そちらのほうは心配いらない。意見や感想があったら、いつ発言してくれてもいい。好きにしてくれ」
松永が小さく合図すると、坂上が前に置いたキーボードを叩き、スピーカーの音量を上げた。ほどなくスクリーンにそれが映し出される。
「イッツ、ショータイム!」
坂上の一言に、七人の視線がスクリーンに集まった。
四日前、塚越涼子が訪ねた時は、雑然とした受付とその奥の狭い応接室しか通らなかったが、「みんな」と呼ばれた彼らが集まったのは、その奥にあるだだっ広いスペースだった。
照明を落とした室内で、それでも集まった全員がサングラスをかけていた。数えると、男女合わせて七人。集合がかかった時の取り決めなのか、女三人は体にぴったり張り付いた黒のレオタードと黒の網タイツという格好だった。それぞれが好きな場所に、勝手な格好で腰を下ろしていた。
一人立っている所長の松永の脇には、大型スクリーンが備え付けられている。無数のパソコンや機械類を前に、にやにや笑いを浮かべているのは経理の坂上だった。坂上もサングラスに黒のTシャツという格好だったが、だぶついた腹回りのせいで、Tシャツのプリント文字が横に広がっていた。
「さて、ここまでの事実整理と各人の報告の前に、これを見てもらおうか。言うまでもないが、この部屋は完全防音だ。そちらのほうは心配いらない。意見や感想があったら、いつ発言してくれてもいい。好きにしてくれ」
松永が小さく合図すると、坂上が前に置いたキーボードを叩き、スピーカーの音量を上げた。ほどなくスクリーンにそれが映し出される。
「イッツ、ショータイム!」
坂上の一言に、七人の視線がスクリーンに集まった。