この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レディー・マスケティアーズ
第10章 ポルトス&ダルタニァン ――パークサイド・パレス
「この部屋から飛び降りて死んだ桜井美里ね」
「はい。美里が死んだというニュースを聞いて、どうしても、あの子の仇をとりたかった。あの男たちのせいで、彼女が散々に悩んだことを知っていたから……。そうするうちに銃士隊の存在を知り、わたしのほうから松永隊長にお願いしたんです」
「ふうん、そうだったの。そして、自分から木庭浩一たちに接近したのね」
ポルトスは姉が妹にするように、ダルタニァンこと三好綾香の頬にこぼれる涙を、優しくてのひらで拭った。
「さあ、長居は無用よ。わたしたちの家に帰りましょう」
ポルトスは顔を天井に向け、そこに隠されているカメラに話しかけた。
「ミッション完了! だけど、坂上ちゃん。わたしたちの熱演をSNSに上げる前に、ちゃんと編集してね。綺麗に映っていないと、本気で怒るわよ」
「はい。美里が死んだというニュースを聞いて、どうしても、あの子の仇をとりたかった。あの男たちのせいで、彼女が散々に悩んだことを知っていたから……。そうするうちに銃士隊の存在を知り、わたしのほうから松永隊長にお願いしたんです」
「ふうん、そうだったの。そして、自分から木庭浩一たちに接近したのね」
ポルトスは姉が妹にするように、ダルタニァンこと三好綾香の頬にこぼれる涙を、優しくてのひらで拭った。
「さあ、長居は無用よ。わたしたちの家に帰りましょう」
ポルトスは顔を天井に向け、そこに隠されているカメラに話しかけた。
「ミッション完了! だけど、坂上ちゃん。わたしたちの熱演をSNSに上げる前に、ちゃんと編集してね。綺麗に映っていないと、本気で怒るわよ」