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レディー・マスケティアーズ
第5章 作戦開始 ――恵比寿 海綿清掃のフロア
「本当。これって、リンカーン・ライムみたい」
ポルトスも加わった。
「ここにある田野倉祐作と木庭浩一が、女を食い物にするシロアリ。専務の木庭茂が、会社を食い物にしているかもしれない、もう一匹のシロアリというわけね」
「うん。木庭茂の前職は芸能プロの社長となっているが、その会社は倒産している。木庭が、どうして畑違いのトーホー開発の役員にヘッドハントされたのかは不明だ。しかも、専務にまで上り詰めている」
吉岡が言った。
「ああ。それに、まだある」
吉岡は、もう一枚のカラーコピーをボードに貼り付け、マジックで名前を書き込んだ。
○三好綾香――フリーター(二十三歳)
・現在は無職
フロア中から「へえーっ」と声が上がる。
「そう。たった今までプロレスごっこを演じていた、あの色白の牝犬ちゃんだ」
吉岡の声に、誰もが息を呑んだ。
三好綾香。
「死ぬ、死ぬ」と泣き叫び、木庭浩一の怒張にむしゃぶりついていたあの女か。男の律動に合わせて、それ以上に激しく腰を振り続けていたあの女。幼い顔をしていたが、未成年でないことだけはわかった。
「まあ、この先調べたら、木庭浩一の周りには、この手のペットがわんさか出てきそうだ。それこそ『一○一匹わんちゃん』の牝犬キャストが全部埋まるくらいにな」
吉岡が吐き捨てるように言った。
ポルトスも加わった。
「ここにある田野倉祐作と木庭浩一が、女を食い物にするシロアリ。専務の木庭茂が、会社を食い物にしているかもしれない、もう一匹のシロアリというわけね」
「うん。木庭茂の前職は芸能プロの社長となっているが、その会社は倒産している。木庭が、どうして畑違いのトーホー開発の役員にヘッドハントされたのかは不明だ。しかも、専務にまで上り詰めている」
吉岡が言った。
「ああ。それに、まだある」
吉岡は、もう一枚のカラーコピーをボードに貼り付け、マジックで名前を書き込んだ。
○三好綾香――フリーター(二十三歳)
・現在は無職
フロア中から「へえーっ」と声が上がる。
「そう。たった今までプロレスごっこを演じていた、あの色白の牝犬ちゃんだ」
吉岡の声に、誰もが息を呑んだ。
三好綾香。
「死ぬ、死ぬ」と泣き叫び、木庭浩一の怒張にむしゃぶりついていたあの女か。男の律動に合わせて、それ以上に激しく腰を振り続けていたあの女。幼い顔をしていたが、未成年でないことだけはわかった。
「まあ、この先調べたら、木庭浩一の周りには、この手のペットがわんさか出てきそうだ。それこそ『一○一匹わんちゃん』の牝犬キャストが全部埋まるくらいにな」
吉岡が吐き捨てるように言った。