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レディー・マスケティアーズ
第3章 依頼 ――二か月後
 涼子が言うには、トーホー開発はシステム開発業界の中でも好待遇で知られており、男も女も退職者はめったにいない。唯一、特命企画部を除いて。
 その辺りのことは、前回この事務所を訪れた時に、塚越涼子の口からおおむね聞いていた。トーホー開発の会社概要は元より、話に出た特命企画部がさしたる必要性もないまま、専務の木庭の鶴の一声で創設されたことも。
「いや。お手を煩わせましたな。これで仕込みは完了です。では、仕事にかかるとしましょう。もちろん、わたしたちの本業であるシロアリ駆除に」
 松永はそう言うと、禿げた頭を掻いて、大学ノートを閉じた。それを待っていたかのように、塚越涼子がバッグから封筒を取り出す。
「小切手を用意してきました。もし足りない分があったら、その時に」
 松永が首を振った。
「いえ。お支払いは仕事が終わってから。それが、うちの社の取り決めです。かかった経費は、後日、明細書にまとめて報告します」
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