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背徳 嫁と舅の淫望
第2章 背徳への扉
 横を歩く彩香の風呂上りの肌がしっとりと哲司の腕に触れ、少し汗をかいたその弾力のある感触が、哲司を刺激した。
 哲司が彩香の顔を見ると、彩香は絡ませた腕にそっと力を入れた。 

 「彩香・・・」
 「いいでしょう。お義父さん」
 「そうだね。親子だ。腕ぐらい組んでもいいか」
 
 組んだ腕が、薄いワンピースの布を隔てて、彩香の胸に触れていた。

 そのまま二人は無言でしばらく歩くと、橋を渡って、対岸の道を家の方に戻りだした。
 ゲロゲロと鳴くカエルの鳴き声に、彩香のすすり泣く声が途切れ途切れに混ざり出した。
 哲司は驚いて彩香の顔をのぞきこんだ。
 彩香はそっと絡めていた腕を離して、こぼれ落ちる涙をその手で拭った。
 哲司の手が彩香の背を優しく撫でると、その背は小刻みに波打ち、声を殺して咽ぶ激しい息遣いを哲司の手に伝えた。

 「どうした、彩香」

 彩香は返事もせずただ黙って家に向かって歩いていく。
 
 彩香は湧き上がるような欲情を抑えきれずにいたのだ。
 哲司の肌が触れただけで・・・。
 彩香は胸の先の小さな膨らみが固くなって、その固くなった先を哲司の腕に擦りつけたい衝動に駆られた。
 思わず絡めていた腕に力が入り、哲司の腕を胸を押付けると、下腹部が熱くなり股間が蕩(とろ)けるように潤っていく。

 連鎖反応のように広がる欲情の波・・・。突然流れ出る涙・・・。
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