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背徳 嫁と舅の淫望
第4章  背徳への誘惑
 まさか、息子も同じものを買っていたとは、信じられないような、照れくさいような思いに、哲司は思わず頭をかいた。
 その、舅らしからぬ仕草に彩香の顔がほころぶ。

 「お義父さんには他に、してもらいたいことがあります」

 彩香はそういって悪戯っぽく微笑んだ。
 その言葉に哲司は焦った。

 「そ、それ以上は無理だ。分かってくれ」
 「フフフ、お義父さん勘違いしてる」
 「勘違い・・・?」

 そんな会話があった数日後、今度は彩香がバレーボールを買ってきた。

 「お義父さんバレー教えてください」
 「いいよ。お安い御用だ」

 彩香が嫁に来た頃、一緒にバレーボールをしましょうと言っていたのを思い出した。
 (『してもらいたいこと』とはこのことだったのか)

 午前の介護が一通り終り、昼食が済むと、しばらく休憩だ。
 二人は待っていたように近くの公園に行き、バレーを始めた。
 真夏の太陽がギラギラ照っている下で、二人はキャッチボールから始めた。
 バレーボールの部活は、いつもキャッチボールから始めるのが決まりだった。右手と左手で交互にボールを投げながらその感触を確かめた。
 それから、パスの交換を始めた。哲司のパスは正確で、セッターだった彩香もたちまち昔の感覚を取り戻した。
 長い長いパス交換が続き、彩香の息遣いが次第に激しくなって降参した。

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