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背徳 嫁と舅の淫望
第6章  背徳へ 肉慾の誘い 
 一度味わった哲司との肉欲の味。
 彩香はローターを手に取り、スイッチを入れた。ジージージーと振動がローターを握る指を振るわせる。
 しかし、あの日、その手で握った哲司の熱く脈打つ男根の感触に比べて、あまりにも味気ないローターだった。

 それでも、股間に当ててれば直ぐいった。いくにはいったが、それはなんとも無味乾燥したエクスタシーだった。

 彩香は枕元にローターを投げ出し、天井を見上げた。

 投げ出したローターが何時までも耳障りな音をジージージーと立てている。

 味気ない機械の振動に代って、義父との交接の痛み、あの激しい痛みの中で満たされた喜びが甦ってくる。

 その痕跡を探すように手が股間に触れる。
 淫らな想いが彩香の体全体を支配し、狂わしいほどの欲望を目覚めさせていた。
 彩香は風呂の中で、鏡に映る己の裸身を見た。
 義父に触れられた痕跡を探してうなじを撫でた。
 両手で握られた腰のくびれにシャワーを当てて流してみた。
 あの日、義父の指先に摘まれた乳首が尖って痛い。
 その感触が甦ると、体がカッと熱くなって、しばらく立ち上がることさえ出来ない。

 股間は染み出した蜜に潤っていた。
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