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もうLOVEっ!ハニー!
第1章 生まれ変わり
「お兄ちゃんはカッコいいですなー」
「茶化すな、こばる」
けらけら笑いながらこばるは隆人の隣に行く。
凄い形相で睨む美弥と三人並ぶ形で、ドキドキしながら足を運ぶ。
なんででしょう。
陸さんの手が熱いです。
見上げてみると、どうしたというように目を合わせます。
どうしたんでしょう。
どうもしてないんでしょう。
ふいっと顔を逸らす。
手に汗が出てきた。
離したくても、陸の力は強かった。
その間ずっともう片方の腕にしがみつく美弥さんの力も尋常ではありません。
それにしても……
「ん?」
美弥が優しい笑顔で見つめる。
「いえ、なんでも……」
「恥かしがるかんなも可愛いけど教えて~」
美弥が体を擦り付ける。
間違いありません。
この感触。
柔らかい感触。
ひょうっとして、美弥さんは……
ガチャリ。
「ここから西エリアになる。っても浴場とサウナくらいしかないんだけどねー」
前を見ると、これまでとは違って白い清潔感の溢れる壁。
両手に並ぶ暖簾。
大きく湯と書いてある。
「旅館みたいですね」
「古くせえでしょ?」
こばるの言葉に隆人がぴくりと眉を上げたが、何も言わなかった。
回れ右をしようとすると、ぺたぺたと足音が近づいてくる。
陸があっと口を開けた。
「おや。新入りの案内中でしたか」
タオルを肩に掛けた女性が出てくる。
しかし、声はハスキーで一瞬男性かと間違う。
「丁度いい。二年の細峰ルカだ」
耳にすらかからないベリーショートの金髪。
細い首と浮き出た鎖骨に、モデルかと思ってしまう。
ブラジャーも着けていないタンクトップからは、はっきりと胸の形が見える。
案の定、陸とこばるが顔をそむける。
「頼むから下着はつけろって、ルカ」
「楽ですから。それにこれからトレーニングですし、この方が都合がいいんです」
裸足になんとなく目を遣ると、すべての爪が美しくネイルされていた。
「トップは取れそうか?」
「レンレンのですか? 明日の撮影会で久本さんから声が掛かれば、ですね」
隆人が頷いて道を開ける。
「何の話ですか?」
ルカが立ち止まる。
私の目の前で。
「初めまして。ファッション誌レンレンの専属モデル、細峰ルカと申します。本名だからね。よろしく」
「茶化すな、こばる」
けらけら笑いながらこばるは隆人の隣に行く。
凄い形相で睨む美弥と三人並ぶ形で、ドキドキしながら足を運ぶ。
なんででしょう。
陸さんの手が熱いです。
見上げてみると、どうしたというように目を合わせます。
どうしたんでしょう。
どうもしてないんでしょう。
ふいっと顔を逸らす。
手に汗が出てきた。
離したくても、陸の力は強かった。
その間ずっともう片方の腕にしがみつく美弥さんの力も尋常ではありません。
それにしても……
「ん?」
美弥が優しい笑顔で見つめる。
「いえ、なんでも……」
「恥かしがるかんなも可愛いけど教えて~」
美弥が体を擦り付ける。
間違いありません。
この感触。
柔らかい感触。
ひょうっとして、美弥さんは……
ガチャリ。
「ここから西エリアになる。っても浴場とサウナくらいしかないんだけどねー」
前を見ると、これまでとは違って白い清潔感の溢れる壁。
両手に並ぶ暖簾。
大きく湯と書いてある。
「旅館みたいですね」
「古くせえでしょ?」
こばるの言葉に隆人がぴくりと眉を上げたが、何も言わなかった。
回れ右をしようとすると、ぺたぺたと足音が近づいてくる。
陸があっと口を開けた。
「おや。新入りの案内中でしたか」
タオルを肩に掛けた女性が出てくる。
しかし、声はハスキーで一瞬男性かと間違う。
「丁度いい。二年の細峰ルカだ」
耳にすらかからないベリーショートの金髪。
細い首と浮き出た鎖骨に、モデルかと思ってしまう。
ブラジャーも着けていないタンクトップからは、はっきりと胸の形が見える。
案の定、陸とこばるが顔をそむける。
「頼むから下着はつけろって、ルカ」
「楽ですから。それにこれからトレーニングですし、この方が都合がいいんです」
裸足になんとなく目を遣ると、すべての爪が美しくネイルされていた。
「トップは取れそうか?」
「レンレンのですか? 明日の撮影会で久本さんから声が掛かれば、ですね」
隆人が頷いて道を開ける。
「何の話ですか?」
ルカが立ち止まる。
私の目の前で。
「初めまして。ファッション誌レンレンの専属モデル、細峰ルカと申します。本名だからね。よろしく」