この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
「何ですか?」
「この家、写真ないよね?」
「お父様達なら…仏壇に…」
「そうじゃなくて、アルバムとか、ひとつもないよね?あたしの写真も。どうして?」
「…お父様は、写真が得意ではなかったんです…カメラも…持っていませんでした…お母様も、好きではなかったみたいで…」
「なんか、変じゃない?」
「そ、そうですか…?」

それっきり、祖母は黙ってしまった。

なんか…おばあちゃん、かわいそう…
それに、あたしがいじめてるみたいじゃない?

「おばあちゃん、あたし気にしてないから。大丈夫だよ」
しかし、渚の心には、霧のようなモヤモヤしたものが立ち込めていた。
こんな時は…あれをしないと治まらない…

その時、電話が鳴った。

祖母が受話器を上げ
「はい、清川でございます」
男の声がした。もちろん、渚には聞こえない。
「今月は、22日だ」
電話が切れた。
/351ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ