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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
辺りはもう、暗くなっていた。
車はそのまま、大きな工場内に入っていく。

止まった所は、何もない広い場所。
車から降りた。
コンクリートの床と壁。
そして…
薄明かりに照らされた、大勢の男達。
「おっ、来た来た」
「何だ、けっこう可愛いじゃん」

真由は戸惑って
「…この人達は…?」
金髪ピアスは平然と
「全員、俺のダチだ」
「どういう事…?」

「ほら、俺ってダチ思いだろ?楽しみはみんなで分かち合わないとな」
「話しが違う!だって、あなたを満足させたら…」
「こいつら全員が満足しねえと、俺も満足できねえんだよ!」

だまされた!

逃げようとすると、素早く腕を掴まれた。
「どこ行くのかなあ?」
「痛い…放して…」
「全部で12人だ。たっぷり楽しませてもらうからな」

男達は笑い声を上げた。
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