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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
「姉ちゃん!どうしたんだよ!」
貴志は、ドアを何度もノックしていた。
「何でもない!放っといて!」
姉の声…明らかに泣き声だ。

今朝、早朝に帰って来てから、部屋に篭って出てこない。
「貴志、学校行く時間でしょ?」
「姉ちゃんが心配で行けないよ!」
「ダメ!行って!ひとりにして!」
「……」
弟は仕方なくドアから離れた。

真由は学校に来なかった。
無断欠席だった。

一時間目の授業の後。
「ま、真由ちゃん…どうしたのかな…」
ほのかは心配そうだった。
渚は
「学校に来たくないだけじゃないの?あたしだって、よくあるよ」
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