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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
チャイムを押す。
応答がない。
「ま、真由ちゃん…やっぱり…びょ、病気かな…ひどいのかな…」
そうかもしれない…それとも…
渚は二階を見上げた。
窓はカーテンが閉まっている。
なぜか、嫌な感じがした。
携帯を取り出し、真由に電話をかけた。
…出ない…
もう一度…
焦っているような渚の様子に、ほのかも不安が増す。泣きそうな表情だ。
真由…何やってんの…
早く出てよ…
5回目…
「…渚…?」
出た!…よかった…
「あたし、あんたの家の前にいるんだ。ほのかも一緒だよ」
「……」
ドアが開いた。
真由の目の周りが真っ赤だ。長時間泣いていたのだろう。
ふたりは真由の部屋に通された。
真由は、うつむいたまま何も言わない。
ふたりも黙って待っていた。
応答がない。
「ま、真由ちゃん…やっぱり…びょ、病気かな…ひどいのかな…」
そうかもしれない…それとも…
渚は二階を見上げた。
窓はカーテンが閉まっている。
なぜか、嫌な感じがした。
携帯を取り出し、真由に電話をかけた。
…出ない…
もう一度…
焦っているような渚の様子に、ほのかも不安が増す。泣きそうな表情だ。
真由…何やってんの…
早く出てよ…
5回目…
「…渚…?」
出た!…よかった…
「あたし、あんたの家の前にいるんだ。ほのかも一緒だよ」
「……」
ドアが開いた。
真由の目の周りが真っ赤だ。長時間泣いていたのだろう。
ふたりは真由の部屋に通された。
真由は、うつむいたまま何も言わない。
ふたりも黙って待っていた。