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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
莉奈は、精一杯強がる。
「関係ないだろ!お前、誰だよ!?お前もあいつの男か?」
「ああ、関係ないよ。だがな…」

男は莉奈の顎を掴む。
「俺は、こういう卑怯な真似が大嫌いなんだ。バカな事してると…死ぬまでマンコが使えない体にしてやるぞ」
冗談とは思えない口調だ。

後ろの少女は悲鳴を上げて、紙の束を放り出すと、逃げ去った。

莉奈は、その場にへたり込んだ。
顔が青ざめている。
「お…お前…私のパパがどんな人か…」
「知らねえな。子供は早く帰って、パパに可愛がってもらうんだな」

男は紙を拾って、歩き去った。

校門の前に、一台の車が停まっていた。
紗耶が横に立っている。
学校から出てくる男を呼び止めた。

「隆司さん…何しているんですか?こんな事、あなたの仕事では…」
隆司は
「仕事じゃない。ついでの余興だよ」
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