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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
母は娘を車に乗せ、走りだした。

「ほのか、今日も上手くできたね」
「あ、ありがとう。ママ」
「ねえ、この前のビデオのお客、覚えてる?」
「う、うん…」
「何かされなかった?」
「えっ?」
「体触られたりとか、セックスとか…」
「う、ううん。ビ、ビデオ撮っただけ…」

「ならいいけど…あれからあんた変わったよね。全然嫌がらないし、さっきもあんなに笑って…」
「だ、だって…その方がお客さん喜ぶし…わ、私、ママの為に…」
「わかったわ。変な事言ってごめんね」
「……」
「潮風で体ベタベタ…シャワー浴びないとね」

それきり、家に着くまで母は無言だった。
何か考えているようだった
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