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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
「何だよそれ!!」
ご飯を口から飛ばしそうな勢いで、真由は怒った。
予想通りだ。
「何で止めなかったんだよ!!何で親の言いなりになるなって、言わなかったんだよ!!」

渚は、ハンバーグを口に運びながら
「ほのかが決める事だから。前にも言ったよね?」
「そうだけど…ひどいよ!!あんまりだよ!!せっかく望みが叶うのに…そもそも売春させるなんて、間違ってるよ!!」
「じゃあ、真由ならどうするの?母親に言うの?ほのかは、好きな人に初めてをあげるから、売りの相手とはできません…とか?」
「ああ、言ってやるよ!!」
真由なら本当に言いかねない。

渚は
「あのね、そんな事言っても、ほのかの立場悪くするだけだよ」
「渚…どうしてそんなに落ち着いていられるの?それでも友達?」

祖母がサラダのボウルを運んできた。
ふたりの会話を聞いているのかいないのか、わからないが、一切口を挟まない。
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