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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
渚は、サラダを皿に取り分けながら
「親子の問題だからね。それに比べたら、あたし達なんて他人だよ」
「信じらんない…渚…冷たすぎるよ…」
「あたし達が意見しても、何も変わらないの。真由はどう?弟の事、ふっ切れてないでしょ?だからまだ、ここにいるでしょ?」
「……」
「あたしだって、セックスやめられないし」

「渚…見そこなったよ…」
「そう?」
「ボク、ここを出る…もう平気だから…渚とは…しばらく話したくない…」

真由は立ち上がり、祖母に向かって一礼した。
「おばさん、お世話になりました。ありがとうございました」


真由は服を着替えると、家に帰って行った。

ほのかも、その日から渚と話さなくなった。
いつも何かを考えているようだった。
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