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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
「渚ちゃん…」
「ここからは、ひとりで行けるよね?」
「うん…」

ふたりを残して、ほのかは歩き出した。

小さな背中を見ながら、真由が
「渚も変わったね。ほのかを励ますなんて」
「何もしてないよ」
「無理しちゃって」
「あんたこそ、あんな事あったのに、ほのかの事ばかり気にしてる」
「だって、友達だろ?…それに…たぶん…渚のセックスと同じだよ。自分の事から目を背けたいんだ」
「弟とは、あれからどうなったの?」
「あっちで話そう…」

真由は、近くの公園を指差した。
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