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わたしの心が消えるとき
第3章 走る少女
「知ってるけど…でも、姉弟でする事じゃないよ…」
「関係ないよ!姉ちゃんは僕の事嫌いなの!?」

少女は複雑な気持ちだった。

貴志は…きっと寂しいんだ…。
お母さんが死んでから、ずっと我慢してきたけど、愛情が欲しくて、甘えたくてたまらないんだ。
ボクだって、本当は…
でも…
ボクたち双子だし…まだ子供だし…
だけど…

「貴志…」
「姉ちゃん…」
「本当は、いけない事なんだよ。わかってる?」
「うん、でも…」
「いいよ。服、脱いで。お姉ちゃんも脱ぐから、あっち向いててよ」
「うん!」

少女は、弟に背を向けて脱ぎ始め…下着を取る時、さすがに躊躇したが…思いきって脱ぎ捨てた。

ふたりは向かい合ってベッドに座った。
少女は手で胸と股間を隠していた。
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