この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
明弘は緊張した。
最近この近所で強盗事件が起こり、犯人はまだ捕まっていないのだ。
そっと庭に廻った。
音の主は野良猫だった。
彼はホッとして玄関に戻ろうとした。
その時…
家の中から声がした。
娘の声だが…普通の声ではない…
苦しそうな…いや…違う…これは…女のあの時の…
窓は鍵がかかっていなかった。
その向こうは居間だ。
そっと開け…カーテンを少し開く…
真由と貴志がいた。
ふたり共、全裸だ。
四つん這いになった娘。その背中に覆い被さり腰を振る息子…
明弘は…震えた。
目の前の光景を現実とは認めたくなかった。
こんな時、父親として、すべき事は…
《踏み込んで叫ぶ。『お前達!何してる!』そしてふたりに、この行為が、いかに悪い事か説いて聞かせる。》
しかし明弘は黙って家から離れた。
そのまま近所の飲み屋に行った。
最近この近所で強盗事件が起こり、犯人はまだ捕まっていないのだ。
そっと庭に廻った。
音の主は野良猫だった。
彼はホッとして玄関に戻ろうとした。
その時…
家の中から声がした。
娘の声だが…普通の声ではない…
苦しそうな…いや…違う…これは…女のあの時の…
窓は鍵がかかっていなかった。
その向こうは居間だ。
そっと開け…カーテンを少し開く…
真由と貴志がいた。
ふたり共、全裸だ。
四つん這いになった娘。その背中に覆い被さり腰を振る息子…
明弘は…震えた。
目の前の光景を現実とは認めたくなかった。
こんな時、父親として、すべき事は…
《踏み込んで叫ぶ。『お前達!何してる!』そしてふたりに、この行為が、いかに悪い事か説いて聞かせる。》
しかし明弘は黙って家から離れた。
そのまま近所の飲み屋に行った。