この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
「早く早く!売り切れちゃうよ!」
真由は渚の手を引いて走っていく。
渚はついて行くのが辛い。
「大丈夫だよぉ…そんなに急がなくても…」
「だめだよ!先着順で特典もらえるんだから!」
ただでさえ、真由は足が速いのに、渚は月に一度の頭痛の日だ。
体調が悪い事は、真由には話していない。
前に真由の目の前で倒れてしまってから、頭痛の事は言わないと決めたからだ。
CDショップは賑わっていた。
渚は
「真由、スナップそんなに好きなの?」
「カッコイイだけじゃないよ。曲もすごくいいんだ!渚にも貸してあげるから聴いてみなよ」
「だから、あたしアイドルとか興味ないって」
「渚が好きなのは、ロックだっけ」
「ハードロック」
渚は人混みを見ていると、ますます頭痛が悪化しそうな気がした。
真由がCDを買うのを見届けると
「じゃ、あたし帰るから」
「えっ?まだ早いよ?」
「ちょっと用事あるの」
真由が、その腕を掴んだ。
「まだいいじゃない。もうちょっと付き合ってよ」
軽い口調とは裏腹に、その表情は、なぜか真剣だった。
真由は渚の手を引いて走っていく。
渚はついて行くのが辛い。
「大丈夫だよぉ…そんなに急がなくても…」
「だめだよ!先着順で特典もらえるんだから!」
ただでさえ、真由は足が速いのに、渚は月に一度の頭痛の日だ。
体調が悪い事は、真由には話していない。
前に真由の目の前で倒れてしまってから、頭痛の事は言わないと決めたからだ。
CDショップは賑わっていた。
渚は
「真由、スナップそんなに好きなの?」
「カッコイイだけじゃないよ。曲もすごくいいんだ!渚にも貸してあげるから聴いてみなよ」
「だから、あたしアイドルとか興味ないって」
「渚が好きなのは、ロックだっけ」
「ハードロック」
渚は人混みを見ていると、ますます頭痛が悪化しそうな気がした。
真由がCDを買うのを見届けると
「じゃ、あたし帰るから」
「えっ?まだ早いよ?」
「ちょっと用事あるの」
真由が、その腕を掴んだ。
「まだいいじゃない。もうちょっと付き合ってよ」
軽い口調とは裏腹に、その表情は、なぜか真剣だった。