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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
「早く早く!売り切れちゃうよ!」
真由は渚の手を引いて走っていく。
渚はついて行くのが辛い。
「大丈夫だよぉ…そんなに急がなくても…」
「だめだよ!先着順で特典もらえるんだから!」

ただでさえ、真由は足が速いのに、渚は月に一度の頭痛の日だ。
体調が悪い事は、真由には話していない。
前に真由の目の前で倒れてしまってから、頭痛の事は言わないと決めたからだ。

CDショップは賑わっていた。
渚は
「真由、スナップそんなに好きなの?」
「カッコイイだけじゃないよ。曲もすごくいいんだ!渚にも貸してあげるから聴いてみなよ」
「だから、あたしアイドルとか興味ないって」
「渚が好きなのは、ロックだっけ」
「ハードロック」

渚は人混みを見ていると、ますます頭痛が悪化しそうな気がした。
真由がCDを買うのを見届けると
「じゃ、あたし帰るから」
「えっ?まだ早いよ?」
「ちょっと用事あるの」

真由が、その腕を掴んだ。
「まだいいじゃない。もうちょっと付き合ってよ」
軽い口調とは裏腹に、その表情は、なぜか真剣だった。
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