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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
「ねえ…ボク…どうしたらいいんだろう…」
電話の向こうのほのかは、押し黙っていた。
あまりにも驚いて、言葉が出ないのだろう。
「やっぱり…こんな事相談されても迷惑だよね…ボクが悪いんだから…」
「そんな事ないよ…真由ちゃんは悪くない」
「それに誰の子か、はっきりしないんだ…貴志か…あの時ボクに乱暴した奴か…」
「それなら私、知ってるよ」
「えっ?」
「真由ちゃんの子だよ」
「ほのか…」
「父親なんて関係ないよ。真由ちゃんのお腹の中にいるんだよ」
ほのかは父親がいない。
生まれた時から母親とふたりきりだった。
真由は今さらながら、それを思い出していた。
ほのかは
「産むかどうかは、真由ちゃんにしか決められない…周りの人が何を言っても、真由ちゃんが自分で考えて決めた答えが、一番正しいと思うよ」
「でも…ボク…自信ないよ…」
「私、真由ちゃんを信じてるから…」
電話の向こうのほのかは、押し黙っていた。
あまりにも驚いて、言葉が出ないのだろう。
「やっぱり…こんな事相談されても迷惑だよね…ボクが悪いんだから…」
「そんな事ないよ…真由ちゃんは悪くない」
「それに誰の子か、はっきりしないんだ…貴志か…あの時ボクに乱暴した奴か…」
「それなら私、知ってるよ」
「えっ?」
「真由ちゃんの子だよ」
「ほのか…」
「父親なんて関係ないよ。真由ちゃんのお腹の中にいるんだよ」
ほのかは父親がいない。
生まれた時から母親とふたりきりだった。
真由は今さらながら、それを思い出していた。
ほのかは
「産むかどうかは、真由ちゃんにしか決められない…周りの人が何を言っても、真由ちゃんが自分で考えて決めた答えが、一番正しいと思うよ」
「でも…ボク…自信ないよ…」
「私、真由ちゃんを信じてるから…」