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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
しばらく沈黙があった。
やがてほのかの、しゃくり上げる泣き声が聞こえてきた。

その中から、切れ切れに
「真由ちゃん…ごめんね…私…こんな事しか言えなくて…真由ちゃん、大変なのに…私…そばにいたいのに…ごめんね…」
「どうして、ほのかが謝るんだよ…」
「忘れないでね…私も…渚ちゃんも…ずっと真由ちゃんの味方だよ…」

渚…
ボクが検査薬を見せた時、渚は何も言わなかった。
その後もボクはずっと言葉が出なくて、渚も黙ったまま帰った。

ボクにはわかる。
渚が何も言わないのは、冷たいからじゃない。それがあの子の優しさなんだ。

真由は
「ほのか、ありがとう…ボク、ほのかに話して本当に良かったよ」
「真由ちゃん…」
「ボクはひとりじゃない。そうだよね?」
「うん!」
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