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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
「ホントごめんね。また会えたら、いっぱいしてね」
「そうか…仕方ないね」
「じゃあね」

渚が走り出そうとした時、いきなり一台の車が、目の前に停車した。
数人の若い男が降りてきた。
渚を見て口々に
「こいつじゃないか?」
「ホントにいたんだ」
「可愛いじゃん」

渚は
「な、何?」
「この辺りで、清華の生徒が遊んでるって噂あるんだよ。片っ端から男誘ってるってな。お前だろ?」

中年男は驚いて
「清華って…君、中学生?」
渚は
「知らない。あたし忙しいから」
立ち去ろうとする渚の腕を男が掴んだ。
「離してよ!」
「いいじゃん。俺達と遊ぼうぜ。そんなオヤジより楽しいぜ」
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