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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
走り続けて気がつくと、男達はもう追ってこなかった。
渚は痛む足を引きずりながら、駅に向かった。
裸足の足にアスファルトが食い込む。

あたし…何やってるの?
何で、こうまでして真由の所に行かなきゃならないの?
あのままオジサンとホテル行ってれば、こんな目に遭わなかった。
気持ちいいセックスして、モヤモヤ消して…
ぐっすり眠れた…

真由に電話をかけた。
「ごめん真由…ちょっと遅くなったけど…今から行くから…まだ大丈夫?」

渚の息の荒い様子が、電話の向こうにも伝わったようだ。
真由は心配そうに
「渚!どうしたの?何かあった?」
「何でもないよ…」
「ボクは待つよ!渚が来るって言ったから」

渚は新しいサンダルを買い、駅に入っていった。
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