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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
「聞いて!…ボクも今日まで迷ってたよ。でも、貴志があんな事してきた時…赤ちゃんが死んじゃう、いやだって本気で思ったんだ。自分の体よりそっちを心配したんだ!」
真由は涙を流して
「それで自分の気持ちがわかった。ボクは本当に産みたいんだって…ボクの赤ちゃんだって!」
「お前にはまだわからないんだ!子供を産むのがどういう事か。お前もまだ子供だ!」
真由は唇を噛んで、父親を睨んでいた。
父はさらに
「父親のいない子なんて…育てられる訳ない!お前は甘い!世間がどんな目で見ると思う!?」
貴志が初めて口を開いて
「そうだよ!姉ちゃんには無理だよ!よく考えてよ!」
真由はうつむいて、肩を震わせた。それでも小さな声で
「やだ…やだ…ボク…産むんだ…赤ちゃん…」
渚はもう見ていられなかった。
真由の手を強く握って
「ねえ、いいかげんにしてよ!」
真由は涙を流して
「それで自分の気持ちがわかった。ボクは本当に産みたいんだって…ボクの赤ちゃんだって!」
「お前にはまだわからないんだ!子供を産むのがどういう事か。お前もまだ子供だ!」
真由は唇を噛んで、父親を睨んでいた。
父はさらに
「父親のいない子なんて…育てられる訳ない!お前は甘い!世間がどんな目で見ると思う!?」
貴志が初めて口を開いて
「そうだよ!姉ちゃんには無理だよ!よく考えてよ!」
真由はうつむいて、肩を震わせた。それでも小さな声で
「やだ…やだ…ボク…産むんだ…赤ちゃん…」
渚はもう見ていられなかった。
真由の手を強く握って
「ねえ、いいかげんにしてよ!」