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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
渚は真由の顔を見ずに
「…離して…かまわないで…」
顔が紅潮して汗をかいている。息が荒い。

真由は心配そうに
「渚…まさか…今からセックスしに…」
「だったら何?…あたしの勝手でしょ?」

真由は渚を部屋に引き戻した。
ベッドに座らせる。
「真由…行かせてよ…あたしセックスしたいの…」
「行かせない」
立ち上がろうとする渚を押さえ付けた。

真由は渚の肩を押さえながら
「ねえ聞いて!渚っていつもボクやほのかのために色々してくれるよね?」
ほのかもそんな事言ってたな…と、渚はぼんやり思った。
「だけど、渚はボク達に悩みとか打ち明けてくれない」
「あたしはいいよ…別に…」
「ほら!いつもそう言って自分の事、後回しにするんだ。ボク達、そんなに信じられない?」
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