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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
渚は、けだるそうに
「ねえ、あたし帰っていい?」
「でも…ほのか来るんだよ?久しぶりだよ?渚、早く会いたいとか思わないの?」
「どうして?」

絶対変だ!渚はこんな子じゃない!

真由は、目の前の少女が、まるで知らない子のように思えた。

渚…やっぱり何かの病気なの…?

ほのかには、こんな渚は見せたくなかったが、仕方ない。
真由はほのかにメールを打って、渚の様子を伝えておいた。


電車が到着して、ほのかが降りてきた。
「ほのか、おかえり!」
真由が声をかけた。
「ただいま!」
ほのかは薄手のスカートを翻しながら真由に走り寄り
「真由ちゃん、お腹の赤ちゃんは?」
「大丈夫!順調だよ」

渚に向かって
「渚ちゃん、ただいま」
「うん…」
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