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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
「何?何なの!?はっきり言いなよ!」
「あ、あの…わ、私…」
「あぁーもう!ムカつく!行くの!?行かないの!?どっち?」
「でも…そ、それは…悪い事…だから…」

うるさいなぁ…

窓の外をぼんやり見ていた渚は、声のする方を見た。

教室の隅で、何人かの生徒に囲まれているのは…
西村ほのか。

学校一、体が小さくて、小学生にしか見えない。
いつもオドオドして、話す時にどもる。
そのくせ、日本人形のような可愛らしい顔で…
一番虐められやすいタイプだ。

「ゴチャゴチャ言ってんじゃないよ!あたしらが行けって言ったら、黙って行けばいいんだよ!!」
一番、声の大きいのは、伊藤亜希。
どうやら、購買部から何か万引きして来いと言ってるらしい。

西村を取り囲んでいる生徒達の後ろで、黙って腕組みをしてるのは…
生徒会副会長の篠崎莉奈。
たぶん、いじめっ子のリーダー格だろう。
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