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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
バカみたい…
あたし、頭痛いんだから、静かにしてくれないかなぁ…

渚は苛立った。
とうとう、ほのかは泣き出してしまった。
生徒達は、そんな彼女を罵倒して、ますます騒がしくなった。

「ちょっと!君達!やめろよ!」

叫んだのは、渚…ではなかった。

隣のクラスの沢田真由。

背が高く、ショートカットの髪。鼻筋の通った、くっきりした顔立ち。
可愛いというより、ハンサムといった感じだ。
でも胸は大きくて、体つきは、かなり女っぽい。

いじめっ子が振り向いた。
「何だよ沢田、関係ないだろ!?何か文句ある?」
真由は
「廊下から見えたんだよ。ねえ、そんな事してて、恥ずかしくないのかなあ。ボクら、もう中学生だよ」
「うるさいなぁ。こいつがハッキリしないから、イラつくんだよ!」

亜希は、ほのかの腕を掴む。すると彼女は、怯えたように慌ててその手を振り払った。
その態度が、さらに気に障って亜希は
「何だこいつ!ナマイキ!」
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