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わたしの心が消えるとき
第8章 最後の野獣
何時間経ったのか…
今は何時か…
昼か夜か、それさえもわからない。

この部屋には、時計はおろか、窓さえもないのだ。

渚が気を失ってからも、老人はしばらくその身体を蹂躙していたが、ようやく疲れたように眠りに落ちていた。


もう少しだ…渚…待ってて…

真由はなんとか両手のロープを外そうと、もがいていた。
長時間の努力で、すでにかなり緩んでいる。

隣のほのかは絶望したように、うつむいて動かない。

手の皮膚が擦り切れて、血が流れるのを感じるが、構っていられない。

今度はボク達が渚を助けるんだ!
あんな化け物には、絶対渡さない!

外れた!
足のロープを解いた。

「ほのか!」
「真由ちゃん…えっ!?外れたの!?」
「行くよ!渚を助けるんだ!」
「真由ちゃん!手に血が…」
「大丈夫だよ!早く!」
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