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わたしの心が消えるとき
第8章 最後の野獣
そこは何処かの山奥だった。
道もない山の中腹に掘られたトンネルを下って、あの隠れ家に入る仕組みになっていた。
地下だという勘は当たっていたのだ。
しばらく草むらを歩いて道路に出ると、車があった。
小さな車なので、渚が少しでも体を伸ばせるように、真由は助手席に乗った。
少女達を乗せて、隆司は発進した。
隆司はハンドルを握りながら
「何があったんだ?」
真由とほのかは、口々にここでの出来事を話した。
隆司は感心した。
「お前達、すごいな。よくこいつを助けられたよ。友情の力ってやつか?」
ほのかは
「隆司さんは、渚ちゃんの知り合いですか?」
「と言うか、俺はこいつに誘われて…抱いたんだ」
真由は
「ふぅん…渚も趣味悪いね」
隆司は聞こえないフリをして
「ところで、気にしてるかも知れないから言っておくが…爺さんを殺したのは、お前達じゃないよ」
「じゃあ、どうして?」
「薬のせいだ。あのジジイは渚を思う存分犯すために、あらゆる薬を使って、体力と精力を限界まで引き上げていた。筋肉増強剤やらホルモン注射やら…」
道もない山の中腹に掘られたトンネルを下って、あの隠れ家に入る仕組みになっていた。
地下だという勘は当たっていたのだ。
しばらく草むらを歩いて道路に出ると、車があった。
小さな車なので、渚が少しでも体を伸ばせるように、真由は助手席に乗った。
少女達を乗せて、隆司は発進した。
隆司はハンドルを握りながら
「何があったんだ?」
真由とほのかは、口々にここでの出来事を話した。
隆司は感心した。
「お前達、すごいな。よくこいつを助けられたよ。友情の力ってやつか?」
ほのかは
「隆司さんは、渚ちゃんの知り合いですか?」
「と言うか、俺はこいつに誘われて…抱いたんだ」
真由は
「ふぅん…渚も趣味悪いね」
隆司は聞こえないフリをして
「ところで、気にしてるかも知れないから言っておくが…爺さんを殺したのは、お前達じゃないよ」
「じゃあ、どうして?」
「薬のせいだ。あのジジイは渚を思う存分犯すために、あらゆる薬を使って、体力と精力を限界まで引き上げていた。筋肉増強剤やらホルモン注射やら…」