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わたしの心が消えるとき
第8章 最後の野獣
真由は沈んだ声で
「本当にそうかな…」
「真由ちゃん!」
「もし、渚が自分の事、思い出してたとしたら…あんな現実、受け入れられないよ…ボクが渚なら、きっと逃げたくなる…」
「だから、あんな話しデタラメだって!」
「ほのかがそう思うのも、信じたくないからだろ?」
「違うよ!私は…」
香澄が割って入った。
「ふたり共、病室で騒ぐなら、出て行ってもらうわよ」
「……」
香澄は、椅子に腰掛けて
「あなた達が、この子を本気で心配してるのは、よくわかったわ。そんなお友達がいて、この子は幸せね…」
ほのかは、涙目で香澄を見た。
香澄は
「私も医者だからね。この子が薬を打たれて、ひどい乱暴を受けた事は、ひと目見てわかったわよ。でも、それだけじゃないみたいね」
「本当にそうかな…」
「真由ちゃん!」
「もし、渚が自分の事、思い出してたとしたら…あんな現実、受け入れられないよ…ボクが渚なら、きっと逃げたくなる…」
「だから、あんな話しデタラメだって!」
「ほのかがそう思うのも、信じたくないからだろ?」
「違うよ!私は…」
香澄が割って入った。
「ふたり共、病室で騒ぐなら、出て行ってもらうわよ」
「……」
香澄は、椅子に腰掛けて
「あなた達が、この子を本気で心配してるのは、よくわかったわ。そんなお友達がいて、この子は幸せね…」
ほのかは、涙目で香澄を見た。
香澄は
「私も医者だからね。この子が薬を打たれて、ひどい乱暴を受けた事は、ひと目見てわかったわよ。でも、それだけじゃないみたいね」