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わたしの心が消えるとき
第9章 闇の向こう
テレビでは、ほのかが受賞作『闇の向こう』について、女性タレントに質問されていた。
「この作品は、恋愛小説の形を取りながら、人間の本質に迫る、心の闇の部分を深く掘り下げられています。これはやはり、先生の実体験に基づくものですか?」

真由は顔をしかめた。嫌な質問だ。

しかしほのかは凛として前を見据えて
「はい。私はご承知の通り、子供時代にいわゆる普通の少女と少々違う体験をしました。その時、幼いながらも人間について学ぶ機会を得ました。この作品を評価して頂けたのも、その体験の賜物です」

真由は心の中で喝采を贈った。

あの時、母親の逮捕によって、ほのかが受けた性的虐待が明るみになった。
最近になって週刊誌がそれを嗅ぎ付け、『人気作家の知らざれる過去』として暴露した。

実際今も、あの頃撮られた写真が、ネット上で密かに『倉橋ほのか少女のオマ〇コ丸出し全裸画像』として流出しているというのだ。

しかしほのかは堂々とその過去を認め、逆に児童虐待の根絶を求める運動に参加したのだ。

それを売名行為だと揶揄するマスコミに対しても、
『私が参加することで、この問題がクローズアップされるなら、私はどう思われても構いません』
と言い放ち、逆に彼女のファンを増やす結果になった。

愛莉は相変わらず、ほのかに見とれながら
「だけど不思議だね」
真由は
「え?何が?」
「だってお友達がこんな有名人で、貴志おじさんもすごい人でしょ?」
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