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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
「あ、あの…な、渚…さん…」
背後から声。
あの子か…
渚は、振り向きながら
「あのね、『さん』はいらないから」
「あ…じゃあ…渚…ちゃん…」
「まあ、それでいいよ」
「い、一緒に…その…」
「いいよ、一緒に帰ろ」

ふたりで歩きだすと…
「なんだ、仲良くなってるじゃない」
真由だ。
「ボクも仲間に入れてよ。今日、部活休みなんだ」

渚は、ため息をついた。
「好きにすれば」

真由は、ほのかの手を取ろうとした。
ほのかは、慌てて引っ込める。
「あ、あの…ごめんなさい…わ、私…人に…体触られるの…こ、怖いの…」
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