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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
「オジサン、何してるの?」

ひとりの女の子が、彼を見ていた。
茶色の髪、派手な服装…
歳は、ハタチ位か…もっと若いかもしれない。
小柄な娘だ。

祐介はうろたえた。
「いや…別に…」
「死ぬの?」
「な、何言ってるんだよ…」

少女は祐介と並んで下を見た。
「ここからなら、絶対死ねるよね」
「……」
「あたしも、一緒に落ちようかな」
「なんで、そんな事言うんだよ…君みたいな可愛い子が、そんな…」
「オジサンも、死にたいんでしょ?」
「し、死なないよ!」

この子、どこまで本気なんだ?
僕の自殺を止めるために言ってるのか?
それとも…本当に…?
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