この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
渚は朝食を食べていた。

祖母は台所にいた。
忙しそうに動く背中を、渚は見ていた。

祖母は無口だ。いつも黙々と渚の世話をしている。
何を要求しても黙って従う。渚が何をしても叱った事がない。
保護者というより、まるで家政婦だ。

昨日も、渚が電話すると真由とほのかの制服を買って、学校に持ってきてくれた。
理由も聞かなかった。

ふと、両親の事を思った。

渚の父は11年前、母は3年前に亡くなった。しかし、その時の記憶が、全くない。死因も知らない。
昔の事は、あまり覚えていないのだ。
霧がかかったように曖昧で、無理に思い出そうとすると、頭痛がする。

今までの渚には、そんな事はどうでもよかった。
過去がなくても生きていける。
しかし…
/351ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ