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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
「ねえ、おばあちゃん」
「何ですか?」
祖母が振り向いた。
「お父さんとお母さん、どうして死んだの?」

祖母の顔が、一瞬曇った。
「どうして、そんな事きくんですか?」
「別に…何となく…」
「お父様もお母様も、不幸な事故です」

祖母は渚の両親を、いつもそんな風に呼ぶ。自分の娘と娘婿に対して…何か不自然な気がする。
「でも…」
渚は言いかけたが、祖母の顔が悲しそうなので、やめた。
話題を逸らすように
「あたしの友達がね、今度遊びに来たいって。いいかな?」
「まあ…!渚ちゃん、お友達できたんですか?もちろん、いいですよ」

二日後。

学校が終わると、ほのかが渚の家に来た。
真由は来なかった。
『ボクも行きたいけど、部活だけは休めないんだ』
本当に真面目だ。
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