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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
渚の部屋に通されたほのかは、少し驚いた。

質素だ…
この年頃の女の子にしては、飾りが少ない。

机と本棚。小さなステレオ。
古いぬいぐるみが三つ…たぶん、亡くなった両親に買ってもらった物だろう。
そしてベッド。

その中で、特に目を引いたのは、
どっしりした、立派なドレッサー。

ほのかは、思わずそれに近寄った。
渚は
「それ、お母さんが使ってたんだ」

見ると、いかにも高価な化粧品が並んでいた。
「な、渚ちゃん…こんなの…つ、使ってるの?」
「ああ…あたし…時々、街に出るから…その時にね…」

あれっ?
なんか、渚ちゃん…口調が変だ…
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