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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
ほのかは、化粧品のひとつを手に取った。

綺麗な瓶…どうやって使うのかな…

すると渚は
「メイク、してあげようか?」
「えっ…い、いいの!?…だってこんな…た、高そうなの…」
「気にしないで」

ほのかを鏡台の椅子に座らせ、メイクアップを始めた。

ファンデーション…チーク…アイシャドー…マスカラ…ルージュ…

手際よく化粧を施していく。
ほのかが見たことのない、渚の真剣な表情…

渚ちゃん…かっこいい…

「ほらっ、できたよ!鏡見て」
鏡の中には…
見た事のない、美人がいた。

「わ、私…?…これが…?」
五歳以上年上の、完璧な大人の女性だ。
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