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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
少女は顔を上げた。
「あ、あの…」
「ん?」
「私の胸…こんな小さくて…その…綺麗じゃないですよね…」
「そんな事ないよ」
「私…私…やっぱり…こんなの…見せられません…嫌われたくないです…」

私、何言ってるの?
この人は、ただの『お客』。どう思われても、私には関係ないでしょ?
忘れないで、私はモノだよ。
でも…

男はカメラを置いた。
「もしかして…自分を恥じてるの?自分の身体を?」
「……」
「君は素敵だよ。自分で自分の魅力に気付いてないだけだ。」
「そ、そんな事…あ、ありません…」
「お兄ちゃんは、ももちゃんの全部が、大好きだよ。最初に見た時からね」
「えっ…そんな…」
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