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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
戸惑いながらも性の快感に目覚める少女を、男は見つめていた。
「乳首を摘んで、軽く引っ張ってみて」
「ひゃっ!」
背筋に電気が流れるような刺激。

「いい反応だね。ももちゃん、こっち見て」
男を見ると、自分の股間のモノを掴んでいた。
ゆっくり前後に動かしてる。

「お兄ちゃん…何を…」
「男はね、こうやってオナニーするんだ。ももちゃんも、下の方に手をやって」
「はい…」
「お股の割れ目を開いて、お兄ちゃんに見せて」

両手でそっと開いた。
普段はぴったり閉じられた秘所の奥…自分でも見た事のない部分が、男の前にあった。
男は顔を近付けて、じっと見つめた。
「やだ…そ、そんなに見ないでください…は、恥ずかしい…」

少女はすでに人形ではない。
完全に元の自分に戻っていた。
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