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魔法少女sweetyまろん
第3章 魔法少女最大のピンチ!あたし、どうなっちゃうの?
たしかに、あたしは両手で屋根にしがみつくのが精一杯で…
その手に魔法のステッキがない。

「落としたのか?ふははは!こりゃいいや!魔法が使えない魔法少女か!」
いかにも楽しそうだ。ホント、ムカつく奴!

男は余裕だ。
屋根の上をブラブラ歩き回り、ゆっくり近寄ってきた。
かがみこんで、あたしの顔を覗きこむ。
「ふぅん…結構かわいい顔してるじゃないか。殺すのが惜しいな」
「あ、あんたに誉められても、うれしくないよ」
「でも死んでもらうよ。処女のまま逝くのも不憫だが、悪く思うな」
処女?あたし違うけど。いっぱい精霊達に犯されてるし。

男はあたしの額に人差し指を当てた。
何をするつもりか、わかんないけど、ヤバいことは間違いない。
「楽に死なせてやるよ」

あたしは横目で周りを見た。
電車は深い谷に掛かる、大きな鉄橋にさしかかっていた。

男の指が光りはじめた。
たぶん何かを発射する。
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