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魔法少女sweetyまろん
第3章 魔法少女最大のピンチ!あたし、どうなっちゃうの?
あたしは毎日、普通に睦美や他の友達と遊んで…
それ以外は学校で、ひとりでサッカー部の練習を見て…
…じゃなくて本当は、吉野くんを見ていた。

汗を流しながらボールを追う姿に、見とれていた。

ぷうりんに『恋なんてしてない』とか言ったけど…
やっぱり違う。
あたし、吉野くんが好き…

睦美はもう察していて、『告っちゃえば?』とか言うけど…
恥ずかしくて言えないよ…

練習の休憩時間になった。
吉野くんが汗を拭きながら歩いてきた。
「渋川、今日も来てくれたんだね」
「う…うん…」
「サッカー、好きなんだね。やってみたら?でも、うちの学校、女子サッカー部がないか…」
違うよ。サッカー好きなんじゃない。
あたしは…
やっぱり言えない。

「でも渋川、俺の役には立ってるよ」
「え?」
「気のせいかな。渋川が見てると、いつもよりいいプレーができる気がするんだ」
キラキラした笑顔であたしを見る。
胸がキュウウッとした。
きっとあたしの顔、真っ赤になってる。
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