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魔法少女sweetyまろん
第3章 魔法少女最大のピンチ!あたし、どうなっちゃうの?
ふたりは並んで歩いていった。
「今日のまろん、すごくかわいいよ」
「え?そうかな…ありがとう…なんか恥ずかしいよ。こんな格好あまりしないから」
「きっと吉野くんも気に入ってくれるよ」

駅に着くと、吉野くんが待っていた。
睦美は
「頑張ってね!あとで報告よろしく!」
あたしの背中をドンと押した。

吉野くんは、優しい笑顔で
「来てくれてよかった。ありがとう。こっちだよ」
普通にあたしの手を取って、歩きだした。
あたし、男の子と手をつなぐの初めてなんだけど…

電車の中で、吉野くんはずっとしゃべっていた。
ほとんどサッカーの話しで、あたしには、よく分からない。
でもニコニコして聞いていた。夢中で話す吉野くんを見ているだけで、うれしかったから。
「あ、ごめん。俺の話し、退屈だった?」
「ううん、楽しいよ!」

バスに乗り換えて、山道に入っていく。
あたしは
「けっこう山奥なんだね」
「うん、この山越えたところに、村があるんだ」
あたしは窓の外を見た。
木しか見えない。
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