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第1章 レポート

組まれては危険。

マリエはもう安易には近づかない。

遠距離からのヒットandアウェーに切り替える。
順調に攻撃を当てるマリエ。
またもや一方的な展開に。

が、遠間からの攻撃は大岩には軽い。大きなダメージにはならない。そこはマリエも分かっている。分厚い、筋肉の鎧には、自分の攻撃が通じない。でも、いつか必ず急所が空く。目や喉、股間…鍛えられない部分を狙いすまして、一撃で落とす！
そんな狙いのマリエだが。さすがに大岩も読んでいる。下手に反撃すれば、あの不思議な動きで急所をやられる。
ここはガードに徹しながら距離を詰める。肉を切らせて骨を断つ作戦。
マリエと言えど、いつかスタミナが切れ、動きが鈍る。
その時こそ…ぐふふふふ。

………

しめた！
マリエのスピードが落ちてきた。
今なら攻撃が当たるはず。
大振りはせずに。コンパクトに手数で勝負。

腕六本の術！は出来ないけど、そういうイメージで攻める。