この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
カナの働き方
第2章 議員さんへの"接待"
 休憩後。カナは社長から言われた通り、社長室にやってきた。

コンコン
「社長、失礼します。柊木香菜です」

カナがそう言いながら扉を叩くと、中から低い声をした男性が言った。

「おお、早速入りなさい」

カナが扉を開けると奥に大男が座っていた。

「鈴木(すずき)社長。お待たせ致しました」

カナがそう言うと、鈴木はカナに近づいて言った。

「よく来てくれた。まず前回のお礼をしなきゃだな」

鈴木は分厚い封筒をカナに手渡した。

「君が島社長と"交渉"してくれたおかげで、ニューヨークでの事業が順風満帆になった報酬だ。中に二百万が入ってるから受け取りなさい」

 『帝國』では仕事で成果を上げた社員に対し、鈴木社長自らが、手渡しで成功報酬(大抵は現金)を渡していた。トップ自ら渡す事により、社員の志気を上げるのが目的だった。カナは前回のエッチのお礼として、二百万ものお金を受け取る事が出来た。彼女が積極的に枕営業をするのは、社長からきちんと報酬を貰えるからだった。

「社長!ありがとうございます!」

カナは封筒を両手で受け取ると、うやうやしく頭を下げた。鈴木は頭を下げているカナに言った。

「急で悪いが今夜、朝比奈(あさひな)議員を接待して欲しい。もちろん性的な接待だ」

朝比奈議員は『帝國』を贔屓してくれる国会議員の一人で、カナの元援交相手でもある人だった。社長はカナに続けて言った。

「ライバル会社の『王國』が、朝比奈の地元に新拠点を建てるらしいんだ。だから彼に取り入って、それを阻止してくれ」

カナは頭を上げて言った。

「畏まりました。今夜は彼に抱かれてきます」

鈴木は笑顔で頷いた。

「ありがとう。詳しくは後でメールで送るから、五時までは普通に仕事しなさい」

カナは再び頭を下げた。

「了解致しました。それでは失礼致します」

カナは社長室から出て行った。彼女の足音が聞こえなくなると、鈴木は独り言を呟いた。

「カナは数年で、我が社にとって無くてはならない存在になった。彼女の枕営業は本当に役に立つ」
「そんじょそこらの社員を派遣して説得するより、遥かに効果的で即効性があるからな…」

彼は自らの椅子にゆっくりと座わると、意味深に言った。

「あの時、大金出して"購入"して良かったな…」

鈴木はカナから来るであろう吉報を、タバコを更かしながら静かに待った。
/10ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ