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カナの働き方
第2章 議員さんへの"接待"
休憩後。カナは社長から言われた通り、社長室にやってきた。
コンコン
「社長、失礼します。柊木香菜です」
カナがそう言いながら扉を叩くと、中から低い声をした男性が言った。
「おお、早速入りなさい」
カナが扉を開けると奥に大男が座っていた。
「鈴木(すずき)社長。お待たせ致しました」
カナがそう言うと、鈴木はカナに近づいて言った。
「よく来てくれた。まず前回のお礼をしなきゃだな」
鈴木は分厚い封筒をカナに手渡した。
「君が島社長と"交渉"してくれたおかげで、ニューヨークでの事業が順風満帆になった報酬だ。中に二百万が入ってるから受け取りなさい」
『帝國』では仕事で成果を上げた社員に対し、鈴木社長自らが、手渡しで成功報酬(大抵は現金)を渡していた。トップ自ら渡す事により、社員の志気を上げるのが目的だった。カナは前回のエッチのお礼として、二百万ものお金を受け取る事が出来た。彼女が積極的に枕営業をするのは、社長からきちんと報酬を貰えるからだった。
「社長!ありがとうございます!」
カナは封筒を両手で受け取ると、うやうやしく頭を下げた。鈴木は頭を下げているカナに言った。
「急で悪いが今夜、朝比奈(あさひな)議員を接待して欲しい。もちろん性的な接待だ」
朝比奈議員は『帝國』を贔屓してくれる国会議員の一人で、カナの元援交相手でもある人だった。社長はカナに続けて言った。
「ライバル会社の『王國』が、朝比奈の地元に新拠点を建てるらしいんだ。だから彼に取り入って、それを阻止してくれ」
カナは頭を上げて言った。
「畏まりました。今夜は彼に抱かれてきます」
鈴木は笑顔で頷いた。
「ありがとう。詳しくは後でメールで送るから、五時までは普通に仕事しなさい」
カナは再び頭を下げた。
「了解致しました。それでは失礼致します」
カナは社長室から出て行った。彼女の足音が聞こえなくなると、鈴木は独り言を呟いた。
「カナは数年で、我が社にとって無くてはならない存在になった。彼女の枕営業は本当に役に立つ」
「そんじょそこらの社員を派遣して説得するより、遥かに効果的で即効性があるからな…」
彼は自らの椅子にゆっくりと座わると、意味深に言った。
「あの時、大金出して"購入"して良かったな…」
鈴木はカナから来るであろう吉報を、タバコを更かしながら静かに待った。
コンコン
「社長、失礼します。柊木香菜です」
カナがそう言いながら扉を叩くと、中から低い声をした男性が言った。
「おお、早速入りなさい」
カナが扉を開けると奥に大男が座っていた。
「鈴木(すずき)社長。お待たせ致しました」
カナがそう言うと、鈴木はカナに近づいて言った。
「よく来てくれた。まず前回のお礼をしなきゃだな」
鈴木は分厚い封筒をカナに手渡した。
「君が島社長と"交渉"してくれたおかげで、ニューヨークでの事業が順風満帆になった報酬だ。中に二百万が入ってるから受け取りなさい」
『帝國』では仕事で成果を上げた社員に対し、鈴木社長自らが、手渡しで成功報酬(大抵は現金)を渡していた。トップ自ら渡す事により、社員の志気を上げるのが目的だった。カナは前回のエッチのお礼として、二百万ものお金を受け取る事が出来た。彼女が積極的に枕営業をするのは、社長からきちんと報酬を貰えるからだった。
「社長!ありがとうございます!」
カナは封筒を両手で受け取ると、うやうやしく頭を下げた。鈴木は頭を下げているカナに言った。
「急で悪いが今夜、朝比奈(あさひな)議員を接待して欲しい。もちろん性的な接待だ」
朝比奈議員は『帝國』を贔屓してくれる国会議員の一人で、カナの元援交相手でもある人だった。社長はカナに続けて言った。
「ライバル会社の『王國』が、朝比奈の地元に新拠点を建てるらしいんだ。だから彼に取り入って、それを阻止してくれ」
カナは頭を上げて言った。
「畏まりました。今夜は彼に抱かれてきます」
鈴木は笑顔で頷いた。
「ありがとう。詳しくは後でメールで送るから、五時までは普通に仕事しなさい」
カナは再び頭を下げた。
「了解致しました。それでは失礼致します」
カナは社長室から出て行った。彼女の足音が聞こえなくなると、鈴木は独り言を呟いた。
「カナは数年で、我が社にとって無くてはならない存在になった。彼女の枕営業は本当に役に立つ」
「そんじょそこらの社員を派遣して説得するより、遥かに効果的で即効性があるからな…」
彼は自らの椅子にゆっくりと座わると、意味深に言った。
「あの時、大金出して"購入"して良かったな…」
鈴木はカナから来るであろう吉報を、タバコを更かしながら静かに待った。