この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
カナの働き方
第2章 議員さんへの"接待"
 カナは社長から来た指示メールの通り、都内のとあるホテル街にいた。

(朝比奈さんまだかな?)

カナがそう思いながら待っていると、甲高い男の声が後ろから聞こえた。

「カナくん、久しいな」

カナは振り返ると挨拶した。

「朝比奈さんこんばんは。お久しぶりです」

朝比奈はカナの頬を軽く撫でて、嬉しそうに言った。

「またカナくんを抱けるとはなぁ」

カナも笑顔で答えた。

「わたしもうれしいです。昔みたいに遊んでくださいね」

 今から約五年前、カナは華の女子高生だった。当時の彼女はケータイ代や交友費等で、お金が足りない事が多かった。カナはお金の工面を父親に頼んだが、彼はそれを拒否して言った。

「金が欲しいなら自分で稼ぎなさい!お前の"長所"を活かせる仕事をすれば、お前は直ぐに大金を貰う事が出来るだろう!」

カナは父の言わんとしてる事を理解した。彼女は自分の長所…即ち若くて綺麗なカラダを活かせる援助交際を始めた。朝比奈は当時のカナのお得意様だった。

「ホテルは鈴木社長が予約してくれたから、早速そこに向かうぞ」

鈴木は二人の為に予約できるラブホを抑え、代金も全額前払いしていた。二人が受付で名前を言うと、直ぐ部屋に案内された。二人は部屋に入るとシャワーを浴び、バスタオル一枚でベッドサイドに座った。

「今の君は何時もエッチな仕事してるのか?」

カナは朝比奈の顔を見て言った。

「はい。会社の為に頑張ってます」

カナは返答すると朝比奈に質問した。

「朝比奈さんも時々こんな事を?」

朝比奈は答えた。

「そうだ。君の所の様にライバル企業を妨害して欲しい奴とか、贔屓してる地方の有力者の娘とかと良くスルなぁ」

カナは少し焦るように言った。

「まさか『王國』も?」

朝比奈は安心させるように言った。

「彼らは俺に賄賂を送ってきた。大体数千万円だったかなぁ?」
「だが拒否した。今時賄賂貰うとか、逮捕してくれと言ってる様なもんだからなぁ」

朝比奈は笑って付け加えた。

「枕なら逮捕されんし気持ちいいからなぁ」

 日本の警察は優秀だ。政治家絡みで少しでも怪しい事があれば、真っ先に調査し、違法行為が行われていたらどんな大物でも直ぐに逮捕する。贈賄行為などやろうものなら一発で足がつく。その為朝比奈は、賄賂の『王國』よりも、枕営業をする『帝國』を選んだのだった。
/10ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ