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カナの働き方
第2章 議員さんへの"接待"
カナは社長から来た指示メールの通り、都内のとあるホテル街にいた。
(朝比奈さんまだかな?)
カナがそう思いながら待っていると、甲高い男の声が後ろから聞こえた。
「カナくん、久しいな」
カナは振り返ると挨拶した。
「朝比奈さんこんばんは。お久しぶりです」
朝比奈はカナの頬を軽く撫でて、嬉しそうに言った。
「またカナくんを抱けるとはなぁ」
カナも笑顔で答えた。
「わたしもうれしいです。昔みたいに遊んでくださいね」
今から約五年前、カナは華の女子高生だった。当時の彼女はケータイ代や交友費等で、お金が足りない事が多かった。カナはお金の工面を父親に頼んだが、彼はそれを拒否して言った。
「金が欲しいなら自分で稼ぎなさい!お前の"長所"を活かせる仕事をすれば、お前は直ぐに大金を貰う事が出来るだろう!」
カナは父の言わんとしてる事を理解した。彼女は自分の長所…即ち若くて綺麗なカラダを活かせる援助交際を始めた。朝比奈は当時のカナのお得意様だった。
「ホテルは鈴木社長が予約してくれたから、早速そこに向かうぞ」
鈴木は二人の為に予約できるラブホを抑え、代金も全額前払いしていた。二人が受付で名前を言うと、直ぐ部屋に案内された。二人は部屋に入るとシャワーを浴び、バスタオル一枚でベッドサイドに座った。
「今の君は何時もエッチな仕事してるのか?」
カナは朝比奈の顔を見て言った。
「はい。会社の為に頑張ってます」
カナは返答すると朝比奈に質問した。
「朝比奈さんも時々こんな事を?」
朝比奈は答えた。
「そうだ。君の所の様にライバル企業を妨害して欲しい奴とか、贔屓してる地方の有力者の娘とかと良くスルなぁ」
カナは少し焦るように言った。
「まさか『王國』も?」
朝比奈は安心させるように言った。
「彼らは俺に賄賂を送ってきた。大体数千万円だったかなぁ?」
「だが拒否した。今時賄賂貰うとか、逮捕してくれと言ってる様なもんだからなぁ」
朝比奈は笑って付け加えた。
「枕なら逮捕されんし気持ちいいからなぁ」
日本の警察は優秀だ。政治家絡みで少しでも怪しい事があれば、真っ先に調査し、違法行為が行われていたらどんな大物でも直ぐに逮捕する。贈賄行為などやろうものなら一発で足がつく。その為朝比奈は、賄賂の『王國』よりも、枕営業をする『帝國』を選んだのだった。
(朝比奈さんまだかな?)
カナがそう思いながら待っていると、甲高い男の声が後ろから聞こえた。
「カナくん、久しいな」
カナは振り返ると挨拶した。
「朝比奈さんこんばんは。お久しぶりです」
朝比奈はカナの頬を軽く撫でて、嬉しそうに言った。
「またカナくんを抱けるとはなぁ」
カナも笑顔で答えた。
「わたしもうれしいです。昔みたいに遊んでくださいね」
今から約五年前、カナは華の女子高生だった。当時の彼女はケータイ代や交友費等で、お金が足りない事が多かった。カナはお金の工面を父親に頼んだが、彼はそれを拒否して言った。
「金が欲しいなら自分で稼ぎなさい!お前の"長所"を活かせる仕事をすれば、お前は直ぐに大金を貰う事が出来るだろう!」
カナは父の言わんとしてる事を理解した。彼女は自分の長所…即ち若くて綺麗なカラダを活かせる援助交際を始めた。朝比奈は当時のカナのお得意様だった。
「ホテルは鈴木社長が予約してくれたから、早速そこに向かうぞ」
鈴木は二人の為に予約できるラブホを抑え、代金も全額前払いしていた。二人が受付で名前を言うと、直ぐ部屋に案内された。二人は部屋に入るとシャワーを浴び、バスタオル一枚でベッドサイドに座った。
「今の君は何時もエッチな仕事してるのか?」
カナは朝比奈の顔を見て言った。
「はい。会社の為に頑張ってます」
カナは返答すると朝比奈に質問した。
「朝比奈さんも時々こんな事を?」
朝比奈は答えた。
「そうだ。君の所の様にライバル企業を妨害して欲しい奴とか、贔屓してる地方の有力者の娘とかと良くスルなぁ」
カナは少し焦るように言った。
「まさか『王國』も?」
朝比奈は安心させるように言った。
「彼らは俺に賄賂を送ってきた。大体数千万円だったかなぁ?」
「だが拒否した。今時賄賂貰うとか、逮捕してくれと言ってる様なもんだからなぁ」
朝比奈は笑って付け加えた。
「枕なら逮捕されんし気持ちいいからなぁ」
日本の警察は優秀だ。政治家絡みで少しでも怪しい事があれば、真っ先に調査し、違法行為が行われていたらどんな大物でも直ぐに逮捕する。贈賄行為などやろうものなら一発で足がつく。その為朝比奈は、賄賂の『王國』よりも、枕営業をする『帝國』を選んだのだった。