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メンタリズムな恋…
第9章 先生、逸れないでね



「どいてっ!亜子はおかーしゃんのところに行くんだから…。」


商品が大量に鎮座する棚に向かって叫ぶ。

私の中では魔法少女がモンスターと戦ってるイメージの世界が広がる。

ウロウロと通路を何個もすり抜けてはお母さんの姿を求める。


「おかーしゃん…。」


だんだんと不安になって来る。

迷子になって泣き叫ぶとか微妙に恥ずかしいとか思う年頃…。


「おかー…しゃん…。」


そう呼べばお母さんの方が私の所へ来てくれると信じて呟く。

知らないおばさん達が通路をウロウロとする私を邪魔な子だと言わんばかりにジロりと睨む。

それは、まるで悪い魔女…。


「おかー………しゃん……。」


涙が浮かび通路もまともに見えなくなる。


「君、亜子ちゃん?」


そう呼ばれて振り返る。

とても綺麗な顔のお兄ちゃんが私の顔を覗き込む。

先生によく似た綺麗な顔の人…。

その瞬間、私はカッと目を見開く。


「亜子っ!落ち着け…。」


先生が私を抱き締める。


「だって…、アイツが…!?」


今の現実と過去の記憶の中で混乱する私が居る。


「シーッ…、大丈夫だよ、亜子…。それは亜子の記憶であり、そいつは亜子に何も出来ない。」


先生が何度も私の額に口付けをする。


「シーッ…、ゆっくりと呼吸して…。」


小さな子供をあやすように先生が私を膝に座らせて抱え直す。

先生の言葉に従い自分の心の乱れを落ち着かせる。

先生にしがみつき現実である先生を見失わないようにと必死に踠く。


「もう…、止めるか?」


先生は私の顔を撫でて確認する。

これ以上、混乱すれば私の精神の崩壊に繋がる可能性を心配してる。

下手をすればあまりの恐怖に全てのものから心を閉ざす場合もある。


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