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メンタリズムな恋…
第10章 先生、デートですか?



「なんで私が…。」

「亜子に経費を出してるのが俺だから…。」

「マジ!?」

「河合教授が出す訳ないだろ。」


そう言われると私が経費を出すしかない。

神戸までのチケットを2人分買う。


「車で行かないの?」

「ここから先は現金で動く…。」


先生が眉を顰めて嫌そうな顔をする。


「現金でって…。」

「カード履歴を残せば片桐が追い掛けて来るぞ。それとも片桐に来て欲しいか?」


新幹線の座席に座るなり先生が私の肩を抱き寄せる。

小さく首を横に振る。

今は先生と2人だけの時間が欲しいと思う。


「亜子とのデートを無粋な片桐に邪魔されるとかお断りだ。」


そう呟くと先生が私の耳にキスをする。

これはデート?

白馬の王子様から逃げるデート…。

想像しただけで吹き出して笑う。


「なんだよ?」

「日本の警察から逃げるデートって犯罪者みたい。」

「そうだな…、もしかしたら犯罪かもな…。」


動き出す新幹線の窓へゆっくりと視線を向けた先生にドキリとする。

やっぱり…。

先生は私を拐う犯罪者なの?

何故、わざわざ神戸へ…?

先生が私をメンタリストとして扱う以上、私は先生の本当の正体をメンタリズムで探る。


「先生は神戸に行った事があるの?」


私は無い。

だから初めて見る街に少しワクワクと期待する。

初めてお菓子に付いてるオマケの箱を開けるような気持ちを味わう。

新しい世界に触れる瞬間…。

それが自分のものになる満足感が堪らない。

私のものに…。

なってくれるかわからない人の手を握る。

先生が穏やかな表情で私を見る。


「神戸には日本に帰って来て、しばらく居た。」


そう先生が呟く。


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