この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
メンタリズムな恋…
第11章 先生、助けて…



こういう表情はメンタリストでなくともしっかりとわかる。

はいはい、ごめんなさい。

私が悪うございました。

先生に向かってあっかんべーと舌を出す。


『もしもしっ!三好さんっ!』


携帯からはまだ焦る片桐さんの声がする。


「はーい、先生なら私と一緒ですよ。」


ちゃんと仕事はしてますアピールを片桐さんにする。


『違います。貴女に連絡する事があります。今は何処に居るのですか?』


そう聞かれても答えに迷う。

先生と神戸に居て、今からちょっとイチャイチャしようとしてました。

そんな事を爽やかな王子様には言えない。


『三好さん…。』


片桐さんの声がかなり焦ってる。


「えーっと…。」


このまま電波が悪いからと電話を切っちゃう?

先生は思いっきり不機嫌を出してるし…。


『三好さん…、落ち着いて聞いて下さい。』


焦れた片桐さんが一方的に話す。


『今朝、突然石井が貴女の大学に現れました。河合教授と言い争い河合教授が石井に刺されて重症を負いました。現在、河合教授は手術中です。』


片桐さんの話が耳に入らない。


「先生…。」


息が出来なくなる。

河合教授が…?

何?

手術中…?

誰が?

頭に血が上り考えが纏まらない。


「いやぁぁああっ!」


狂ったように叫ぶ私を先生が抱き留める。


「亜子っ!」


叫ぶ口を先生の口が抑え込む。

何事かと付近に居た人が私達を振り返る。

先生が自分の身体の影に私を隠す。

携帯からは


『三好さんっ!もしもしっ!三好さんっ!』



と叫ぶ片桐さんの声がする。

後の事はよくわからなくなっていた。


/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ